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「面白い」が最大の原動力。世界をまたにかけて、最先端を楽しむ人。

さまざまな分野に飛び込んだ、アカデミア時代。

清水は中外製薬に入社するまで、アカデミアの世界で多彩な研究に取り組んできた。学部時代は栽培植物の遺伝子検出を、修士課程ではカタツムリの分子進化を、博士課程ではDNA修復の分子メカニズムを、そしてポスドク時代はアメリカに渡り、テネシー州の研究病院でタンパク質のフォールディングという現象の研究に没頭。「私はその時々で面白いと思ったテーマをとにかく究めてみないと気が済まないタイプ(笑)。研究を行うなかで新しい領域に興味が湧けば、それを手がける大学の研究室を調べてアプローチし、教授と議論。そうして自分からアクションを起こして、自分が望む研究ができる場を開拓してきました。やりたいことがあるのに、そのチャンスを掴みにいかずに後悔するような生き方はしたくない」。

そんな清水が製薬企業への就職を意識するようになったのは、アメリカでの研究生活での経験がきっかけだった。「当時、タンパク質のフォールディングについて学会で発表した際に、製薬会社の方々から研究成果に関心を持ってもらい、お話しさせていただく機会がありました。その時初めて、私の研究が抗体医薬品の創製に繋がるということを理解し、製薬会社でのキャリアに興味を持ったのです」。また、アメリカの研究病院に勤務していたことも彼の心境に変化を与えた。「私が在籍していたのは、小児がんに特化した病院に併設された研究所。病気に苦しむ患者さんがごく身近にいる環境で過ごすうちに、『もっと患者さんに貢献できる研究がしたい』という想いが募ってきたのです」。

未知のシンガポール研究所へ。

製薬の世界へ飛び込む決心をした清水が選んだのが、中外製薬だった。「学会で外資系製薬企業の研究者と知り合いになり、いろいろと相談に乗っていただいたのですが、その方がおっしゃるには『抗体をやるのなら中外製薬も選択肢の1つだ』と。研究のレベルが高いと聞き、同業者からそこまで評価されているのなら間違いないと思いました」。入社後、ゲノム抗体薬の研究を行う部門に所属し、創薬の初期段階の遺伝子のクローニングやタンパク質の調製、抗体スクリーニング系のセットアップ、研究プロジェクトのリーダーなどを担うことになった清水。当初はアカデミアとの違いに衝撃を受けることも多かったという。「有望だと判断した領域には、大胆に投資して攻めていく。そのダイナミズムやスケール感は、これまで味わったことのないレベルのものでした」。

「そして更に驚いたのは、新しい研究プロジェクトを立ち上げる際、キャリアに関わらず現場の研究者たちが、あらゆる科学的な知見を駆使して徹底的に議論すること。新人でも自由に意見を出せる。こうした風土があるからこそ、革新的な薬が生まれるのだと実感しましたね」。中外製薬での研究にもなじみ、手応えをつかみ始めた3年目、清水に大きな転機が訪れる。シンガポールに新たに設立された研究所への赴任のオファーだった。中外製薬は「リサイクリング抗体」などの革新的な抗体創製技術を保有しており、それを活用して新たな抗体医薬品を生み出すことが、この研究所に託されたミッションだった。「現地で抗体につながるタンパク質の調製を担うユニットを立ち上げてほしいとのこと。まったく未知のチャレンジでしたが、自分が成長できる大きなチャンスだと捉え、シンガポールに赴くことにしました」。

最先端のサイエンスが、ここにある。

現在、清水のシンガポール生活は6年目となる。この間、彼が力を入れて取り組んできたのは、自らのユニットの研究スタッフたちの力を鍛えることだ。「タンパク質の調製は抗体医薬品創製の原点であり、ここがボトルネックになると創薬も滞る。スタッフたちのレベルを上げ、常にモチベーション高く研究に取り組める環境を作ることが、創薬のスピードアップにもつながっていく」と清水は言う。しかし、研究は一筋縄ではいかない。難題に直面した時、スタッフたちと知恵を出し合い、遺伝子のデザイン変更や発現・精製プロセスの探索・最適化などの試行錯誤を重ね、一丸となってそれを突破する瞬間。また、難題を根本的に解決するための新たなシステムの検討と導入、それに伴い機能としての向上を体感する瞬間。それらが現在、清水が仕事をするうえで、最も喜びを感じる瞬間だ。彼はいま、研究者としてのやりがいはもちろん、マネジメントの面白さにも魅せられつつある。

最近は日本に帰国する機会も増えているという清水。彼の次の目標は、中外製薬の研究レベルを更に高めることにあると言う。「当社は抗体創製の技術は世界トップレベルですが、まだ発展途上の技術エリアもある。日本の富士御殿場研究所や鎌倉研究所の研究チームとも連携して底上げを図り、世界水準に引き上げたい」。清水は現在40代に突入したが、この歳で最先端のサイエンスに携われるのは幸せだと言う。「アカデミアと比べて企業の研究者はやりたいことができない、などと言われますが、中外製薬では決してそんなことはない。自ら声を上げて主張すれば、面白いテーマにいくらでも挑める。そしてその先には『患者さんを救う』というゴールがある」。清水のチャレンジはこれからも続く。

※本記事の内容は取材当時のものです。
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