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自分の興味を、誰かのために。

成清は、大学院時代に分子生命科学を専攻していた。「進路を決める直前に、テレビでバイオテクノロジーの特集番組を見て、『この分野は、今後世の中の役に立つのではないか』と。遺伝子配列の研究で、担子菌の成長メカニズムの解明を目指している教授のもと、『担子菌の成長のトリガーとなるものは何か』を探していました」。栽培や養殖など、産業にもつながる研究テーマだった。「何かをするなら、自分の興味を追求するだけでなく、人とつながって人の役に立ちたいという思いが、常にありました」。

就職先を選ぶときも、そうだった。「両親共にがんの多い家系だったこともあり、がんに強い社会をつくろうとしている中外製薬に惹かれました。臨床開発推進を志望したのは、研究と営業をつなぐ仕事だと思ったから。メインは人と接することなので、自分の性格とマッチすると思いました」。事実、入社して13年の間に、成清はいくつもの「時代を変えた薬」「人の役に立つ薬」の開発に携わることが出来ている。

「この薬に出会えてよかった」。

臨床開発推進の仕事には、内向きと外向きの業務がある。「現場で医師や看護師とやり取りをするモニター職をコントロールし、治験を計画通りに進めるのが、外向きの業務です。治験参加してくださっている方々の安全性は担保できているか、プロトコル(治験計画)どおりに薬が投与されているか、データがきちんと評価されているかを確認し、想定していないことが起きたときには、患者さんのことを第一に考え、どう対処するかを指示します」。中外製薬では、革新的な医薬品をいち早く患者さんのもとに届けるため、研究、生産、臨床開発、薬事、医薬安全性などの各機能を、プロジェクト単位で一貫管理する“ライフサイクルマネジメント体制”を敷いている。「10近い社内部署の“つなぎ役”として試験進行をコントロールするのが、内向きの業務です。うまく機能しないと、試験完遂が難しくなったり、承認スピードに影響が出ることもあります」。成清には、忘れられない仕事がある。「日本に、満足できるメラノーマ(皮膚がんの一種)の治療薬がなかった時代、ロシュ社が海外で効果を示した薬を、日本で開発したことです」。国内でこの薬の治療対象となる患者数は年間200人ほど(2011年当時:社内データ)で、ビジネスとしては成り立ちにくい。しかし、中外製薬は、社会に貢献すべきだと決断した。

「安全性を確保したうえで、いかに承認までのスピードを短縮するか。試験をミニマムにするために、コホート(集団数)やドーズ(投与量)をどう絞るかなど、社内でディスカッションを繰り返しました」。社内だけではない。「一刻も早く日本に効果の高いメラノーマの治療薬を」という思いを規制当局、医師と共有し、一丸となって開発に取り組んだという。「その結果、異例のスピードで薬を世の中に出すことができ、メラノーマ治療の新しい可能性を切り拓けたと思っています」。普段、直接、患者さんと会うことはないが、治療コーディネーターを通して、ある患者さんの話を聞くことが出来た。「大学を休学して治療を受けていた娘さんが、薬のおかげで延命し、学業に復帰して卒業することができた。ご家族が、『この薬に出会えてよかった』と仰っていた、と。努力した甲斐があったと思いました」。

仕事の枠を広げて、社会の課題を解決したい。

「健康寿命≠平均寿命という、社会の課題を解決する助けになれないか」「小児疾患を撲滅し、親より先に病気で子が亡くなることのない世界を実現したい」。入社13年目を迎えた成清は、目の前の仕事だけではなく、薬の開発を通じて、もしくは職種の枠を超えて、さらに広い領域に踏み込んで行けないかと模索している。「臨床開発としては、薬を世に出すことで患者さんに貢献するというのが、これまでのメインだったと思います。ただ、地域医療に貢献するとか、日本全体のヘルスケアを考えるとか、まだできることが、たくさんあるように思うのです」。

たとえば、地域のコミュニティーと連携して、患者さんたちの意見を吸い上げるチャネルのようなものがつくれるかもしれない。最新技術を活用して生活習慣を変えることで、薬の効果を上げることができるかもしれない。難病の患者さんとご家族に、寄り添う活動ができるかもしれない。「『日本に中外製薬があってよかった』と思ってもらえるような、社会貢献ができればと思っています」。

※本記事の内容は取材当時のものです。
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