副会長による社会との
エンゲージメント

革新を通じて医療や患者さんの抱える
課題を解決することが、中外製薬の価値創造の姿です。
「経済性」「社会性」「人間性」を高次元で
融合することで、ステークホルダーからの
さらなる期待に応えていきます。

代表取締役副会長
CSR推進部、監査部担当

上野 幹夫

革新を通じて医療や患者さんの抱える課題を解決することが、中外製薬の価値創造の姿です。「経済性」「社会性」「人間性」を高次元で融合することで、ステークホルダーからのさらなる期待に応えていきます。

時代に合わせた社会的課題の解決

世界の医療と人々の健康への貢献を存在意義とする中外製薬にとって、私たちが果たすべき役割は変化し続けています。今後の製薬業界を取り巻く環境を見ても、少子高齢化、医療費抑制ニーズの増大、研究開発の成功率低下とコスト高騰など、不透明な時代になることが想定されます。

こうした状況にあって、中外製薬は製薬業界の中でも、そのプレゼンスが高まっています。だからこそ、ステークホルダーとともに、より大きな社会的課題を解決していかなければならないと認識しています。

経営の基本目標として掲げる「トップ製薬企業」の定性目標の一つに「各ステークホルダーに高い満足を提供し、積極的に支持される信頼性の高い会社」と定めているように、革新を通じて医療や患者さんの抱える課題を解決してこそ、社会から信頼される企業になっていけると考えています。

価値創造の進展と成果

2017年は、数多くの研究開発における進展が見られ、新薬の承認取得や販売開始などを計画どおりに実現することができました。革新的な新薬を生み出し、患者さんに一日でも早く届けるという、中外製薬にとって中核的な社会的課題の解決を進められたわけですが、本年の成果はそれだけではありません。

効果的な副作用マネジメントと患者さんへの継続投与に寄与すべく、データベースの構築を通じて豊富な安全性情報の活用を促進できたこと、さらには、国内で2018年から始まる地域単位の医療体制に合わせたソリューション体制を構築し、地域医療に貢献できていることなども、大きな一歩であるととらえています。

加えて、患者さんに疾患について正しく理解していただくことや、患者さんと疾患を取り巻く社会環境を整備していくことも解決するべき課題であると考えており、こうした面でも進化を図ることができました。

疾患啓発活動では、従前から取り組む地方公共団体と共同で行う活動に加え、他業種との連携を本格的にスタートし、より効果的な活動を推進しています。また、自社から率先して活動すべきとの考えから、従業員に対するがん治療支援や職場復帰プログラムの推進なども積極展開を行うなど、業界を牽引する存在となっています。

社会からの要請・期待に応える

また、社内の側面でいえば、ガバナンスや人財戦略の充実を図ってきましたが、特に私が陣頭指揮をとって取り組んだことの一つに、グローバルレベルでのコンプライアンス強化が挙げられます。

中外製薬では、「企業倫理は業績に優先する」という思想を有しており、コンプライアンスは法令や規制を遵守することにとどまらず、社会からの要請・期待に応えることと定義しています。グローバルレベルの活動が増加してきた中、コンプライアンス活動においても強靭なグローバル体制を構築していくことが重要でした。2016年から取り組みを進めてきましたが、2017年は委員会体制の刷新と、海外子会社を含めたグローバル体制を整備できました。

委員会については、従来分かれていたコーポレートコンプライアンス(*1)とヘルスケアコンプライアンス(*2)、レギュラトリーコンプライアンス(*3)の3つを一元管理できるようにしました。また、現場での浸透に向けては、私自身も海外子会社に赴き、従業員たちにメッセージを発信するとともに意見交換を行いましたが、確かな手応えを感じています。こうした活動は今後も積極的に行っていく所存です。

*1 一般法令、業界基準および社内規程などはもとより、社会通念上の規範や価値観に基づくコンプライアンス(中外製薬定義による)
*2 臨床試験・臨床研究・非臨床研究の実施や支援業務、医療情報の収集や医薬品情報の提供にかかわる業務全般についてのコンプライアンス(中外製薬定義による)
*3 国内外の薬事規制とそれに基づいて定められた社内規程や手順書などに基づくコンプライアンス(中外製薬定義による)

長期的視座での戦略の検討

今後の長期的な展望としては、AIをはじめとする破壊的技術の進展は、大きな影響をもたらすでしょう。中期的には、これらの技術を取り込み、付加価値を創出していくことが重要ですし、長期的には破壊的技術を駆使して、これまでは実現できなかった社会的課題の解決や、新たに台頭する課題に対する対処も検討していく必要があります。そのためにも、異業種との協働は必須の経営テーマであり、今後、さらなる革新に向け、充実を図っていきます。

また、こうした環境下で長期持続的成長を実現していくためには、より一層、貢献すべき社会的課題と提供価値を明確にし、より戦略的に活動していくことが重要だと考えています。そのため、2018年の次期中期経営計画の策定に合わせ、社会環境分析と貢献可能価値の洗い出しを通じ、非財務的側面における長期ビジョンや目標の策定についても検討を進めています。

「経済性」「社会性」「人間性」による企業価値

これまでご説明してきた、中外製薬の価値創造の取り組みの背景にあるのは、「経済性」「社会性」「人間性」の総合評価によって企業価値がつくられ、これらを高次元で融合することが重要という、従前から一貫して堅持している考え方です。

振り返れば、CSR方針を定め、活動計画とその進捗をマネジメントするようになってから10年が経ちます。当初はCSRと事業とを乖離してとらえる従業員も少なくありませんでしたが、積極的な社内コミュニケーションを続けるとともに、各管理職層が、根気強く「経済性」「社会性」「人間性」の考え方を日々の活動と紐づけ、それぞれの仕事に落とし込んでくれたことにより、今では胸を張って、こうした考え方が「定着」していると言えます。

価値創造の姿が共有できていること。私は、これを何にも代えがたい企業発展の根源だと考えています。中外製薬は、今後も革新を通じて、世界の医療や患者さんへの貢献を果たすべく、価値創造に邁進してまいります。引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

行動規準:中外ビジネス・コンダクト・ガイドライン(中外BCG)
中外製薬およびそのグループ会社が社会責任を果たし、なおかつ誠意ある企業行動によって社会から信頼・選択され、永続的に社会に貢献する企業となるために、「ミッション・ステートメント」の「コア・バリュー(価値観)」に基づき、企業行動ならびに社員行動の規準として制定されたものです。
  • 患者・消費者への責任わたしたちは、事業活動において常に患者・消費者を最優先に考え、有効性・安全性に優れた高品質な製品・サービスを提供します。
  • 法の厳守わたしたちは、事業活動のすべての分野において、法令を遵守します。
  • 人権の尊重わたしたちは、事業活動のあらゆる場面において、人間としての権利を尊重して行動します。
  • 公正な取引わたしたちは、医療関係先・購買先・販売先などのビジネスパートナーとの取引において、常に公正・透明な活動を行います。
  • 会社資産の管理わたしたちは、会社の資産を適切かつ適正に管理・活用して、事業目標を達成します。
  • 情報の開示わたしたちは、法および社会的正義に則り、事業活動に関する情報を積極的かつ公正に開示します。
  • 社会貢献活動わたしたちは、よき企業市民としての責任を自覚し、積極的に社会貢献活動を進めます。
  • 地球環境保全への貢献わたしたちは、かけがえのない地球の未来を思いやり、自然環境との調和のとれた活動をめざします。
  • 政治・行政との関係わたしたちは、政治・行政と公正・透明な関係を維持します。
  • 外部団体との関係わたしたちは、外部団体と公正・透明で節度ある関係を維持します。
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